3行まとめ
- 2026年上半期だけでポップアップが2,130件新規オープン — 月平均113件(2024年上半期)から355件へ約3倍に(2026)
- 運営期間は2週間前後が最も多く、1週間以内の短期ポップアップが増加中(2026)
- だからこそ、プロモーションはオープン前・オープン初週・オープン後の3回に分けて設計する
ポップアップは増え、期間は短くなりました
ポップアップストアは、もはや特別なイベントではありません。ポップアップスペースのプラットフォーム「スウィートスポット」が、ポップアップ情報サービス「ポプガ」のデータをもとに発表したレポートによると、2026年上半期に韓国国内で新たにオープンしたポップアップは2,130件です。前年同期(1,470件)から大きく増え、月平均では2024年上半期の113件から355件へと、2年で約3倍になりました。特に4月(460件)と5月(471件)に集中しました。
期間は短くなっています。同じレポートで最も多い運営期間は2週間前後で、1週間以内に終了する短期ポップアップの比率が2024・2025年より目に見えて増えました。
まとめると、同じ時期に競合するポップアップは多く、オープンしている期間は短いということです。オープンしてから告知を始めると、人々が気づく頃にはもう閉店の時期を迎えています。だからこそ、プロモーションをオープン前、オープン初週、オープン後の3回に分けて、事前に組み立てておく必要があります。
| 時期 | やるべきこと | 見るべき指標 |
|---|---|---|
| オープン前 | ティザーコンテンツ · 事前予約・通知登録 · プレオープン・メディアデー | コンテンツの保存数 · 予約・通知登録数 · 検索数 |
| オープン初週 | メガ・セレブの来場 · 現場ライブ・ショート動画 · 来場者コンテンツ(UGC)の促進 | 来場者数 · 待ち時間 · ハッシュタグ投稿数 · 再生数 |
| オープン後 | マイクロ・体験レビュアーのレビュー · まとめコンテンツ · リターゲティング · オンラインクーポン | レビュー数 · オンラインストアへの流入 · クーポン利用 · 会員登録 |
第1弾 — オープン前:「行きたい場所」として保存してもらう
エムブレイン・トレンドモニターが成人1,000人を対象に行った調査(2025)では、54.2%が「行きたいポップアップにわざわざ足を運んだことがある」と答えました。通りがかりに立ち寄る人と同じくらい、事前に知って訪れる人が多いということです。オープン前のプロモーションの目標は、こうした人々の予定に自社のポップアップを組み込んでもらうことです。
- ティザー — オープン日、場所、見どころを1つ、短い動画で先に見せます。幅広く届くマクロインフルエンサー(フォロワー10万〜100万人)が担うのに適しています。
- 事前予約・事前登録 — 入場予約や通知登録を受け付ければ、関心のある人数を事前に把握でき、初日の行列も管理できます。
- プレオープン・メディアデー — 一般オープンの1〜2日前にインフルエンサーや記者を先に招待すれば、オープン当日の朝にはすでにコンテンツが投稿されています。
この段階で見るべき数字は来場者数ではなく、保存、予約、通知登録のように「来る意向」を示す数字です。
第2弾 — オープン初週:現場の第一印象を大きく
初週は、現場の写真や動画が最も多く必要な時期です。同じ機関の2024年の調査では、「SNSに投稿したくなるポップアップが増えた」に64.6%が同意しました。来場者にとってポップアップは、投稿ネタを探す場所でもあります。2026年上半期のポップアップの44.5%が金曜日にオープンしたのも、最初の週末に現場コンテンツを集中的に生み出すための選択と見ることができます。
- メガインフルエンサー・セレブの来場 — オープンイベントに招待し、現場の第一印象を大きく発信します。
- 現場ライブ・ショート動画 — 行列の様子、体験シーン、限定グッズをその日のうちに投稿します。「今オープンしている」というシグナルになります。
- 来場者コンテンツ(UGC) — 来場者が自ら撮影して投稿する写真・動画です。撮りたくなるフォトスポット、決まったハッシュタグ、投稿するともらえるちょっとした特典があれば、より多く集まります。
海外からの来場者も念頭に置きましょう。ソウル市が2026年10月に発表した資料では、聖水における外国人のカード消費額は前年比103.7%増加しました。案内文や現場コンテンツに英語・日本語・中国語を1行加えるだけでも、届く相手が変わります。
第3弾 — オープン後:レビューでつなぎ、オンラインへ結びつける
エムブレイン・トレンドモニターの2025年の調査では、ポップアップ来場者の71.6%が現場で商品やグッズを購入した経験がありました。一方で57.5%は「ポップアップが無秩序に増えすぎている」と感じていました。訪れた体験をその後につなげなければ、数多くのポップアップの一つとして忘れられやすくなります。
- マイクロ・体験レビュアーのレビュー — フォロワー1万〜10万人前後のクリエイター複数人が来場レビューを分散して投稿すれば、残りの期間も来場が続きます。
- まとめコンテンツ — 期間全体をまとめた動画や写真は、次のポップアップやオンラインストアの商品詳細ページで再活用します。
- リターゲティング — ポップアップのコンテンツを見た人や予約した人に、再び広告を表示する手法です。現場で配布したクーポンや会員登録と組み合わせれば、オンラインでの購入につなげやすくなります。
ポップアップ1回の成果は、閉店した後になってようやく見えてきます。HOMI FACTORYは、オープン前のマクロ、オープン初週のメガ・セレブ、オープン後のマイクロ・体験レビュアーへとつながる3回の拡散を、空間の企画とあわせて最初から設計します。
実務チェックリスト
- オープンの2〜3週間前からティザーの日程を組みましたか?
- 事前予約や通知登録で、関心のある人数を事前に把握していますか?
- 最初の週末に投稿されるインフルエンサーのコンテンツと現場ライブの計画はありますか?
- 来場者が撮りたくなるフォトスポットとハッシュタグを決めましたか?
- 現場への来場をオンライン購入につなげる仕掛け(クーポン・会員登録)を用意しましたか?
出典
- スウィートスポット(ポプガのデータ)、「2026年上半期 ポップアップストア・トレンドレポート」(2026.07、ファイナンシャルニュース・ウィピックレター報道)
- エムブレイン・トレンドモニター、「ポップアップストアの来場経験および認識調査」(2025.01、レディー京郷報道)
- エムブレイン・トレンドモニター、「ポップアップストアの来場経験および認識調査」(2024.01、世界日報報道)
- ソウル市、外国人観光客のカード消費分析(2026.10、iNews24報道)
数値は発行時点の公開資料に基づいています。



